Lesson03 先ずはコンディショニングを整えよう

 

なぜコンディショニングなの?

早速コーチングの実践へ移っていきますが、「え?コーチングの前にコンディショニングってどういうこと?」と意外に思われた方も多いのではないでしょうか。コーチングと聞くとマインドセット、つまり捉え方や思考整理のようなマインド部分のイメージが強いと思います。
ですが、前述したようにそもそも自分の好きすら答えることが難しい人に「捉え方を変えましょう」「思考整理していきましょう」というのはとても酷なこと。この苦しみはわたしも経験済みです。

なので、わたしはマインドセットの前に先ずできることから始めていくのが無理のないコーチングであると考えます。コンディショニングという言葉を用いていますが、要は “日常生活から見直していきましょう” という提案です。

 

コンディショニングとは

ではコンディショニングとはなんでしょうか?
厚生労働省のHP(ホームページ)から引用すると

運動競技において最高の能力を発揮出来るように精神面・肉体面・健康面などから状態を整えること。

と定義付けられています。スポーツ競技に使われる言葉で、武道でいうところの「心・技・体」のようなものですが、わたし達の日常生活にも応用することができます。例えば食生活や睡眠状況、運動習慣の有無など身近な生活環境を整えることで仕事効率の向上、人間関係の改善、健康促進など自分自身のコンディションを上げることができます。

コンディションを整えることによる1番のメリットは「メンタルが安定する」こと。ここで説明しておきたいのが『メンタルと感情は別物である』ということです。

 

メンタルと感情の違い

メンタルとはコトバンクによるとこうあります。

知能や精神にかかわるさま。精神的。

一方で感情はというとウィキペディアにはこうあります。

ヒトなどの動物がものごとや対象に対して抱く感情のこと。喜び、悲しみ、怒り、諦め、驚き、嫌悪、恐怖などがある。

日常生活の中で生まれ、刻一刻と変化する喜怒哀楽などの感情と精神的な土台となるメンタルと、日々の生活の中で刻一刻と変化する喜怒哀楽などの感情とは性質が違うということが分かります。コンディショニングは精神的な土台を安定させるための重要な要素なのです。言い換えるならば、コンディションを整えるということがあなたの精神衛生を健やかに保つカギと言えるでしょう。

Lesson04からは「食事」「睡眠」「運動」「生活環境」の4つに分けて解説をしていきます。
前項にて”ピンと来るところから読み進めてください”と書きましたが…Lesson04〜08だけは順番通りワークをこなしていただくことをオススメします!なぜなら、コンディショニングを進めるためには段階があるからです。栄養が行き渡らなければ睡眠の質は上がらず、運動効率も悪くなりかえってストレスとなります。土台を整えるためには一つ一つの要素を積み重ねることが大切ですので、ここからしばらくは、ブログの流れにお付き合いください。

 

ワーク

あなたの現在のコンディションについて書いてみましょう♪

カラダの調子、食事・睡眠・運動・住環境についてあなたの体感を書いてみてください。
例:最近お腹の調子が悪い、肌荒れがある、食欲が無い、寝起きが悪い、外出が減った、片付けるのが面倒くさい など

コレは良い悪いという判断をするためのものではなく、単なる現状把握に過ぎません。感じるままに書くことで「書く」という行為に慣れるためのものなので、気軽な気持ちで取り組んでみましょう。